いなぎ駅前クリニック

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小児科

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MEDICAL一般診療

最初に…。

内科で心臓病学、呼吸器病学や消化器病学などのすべてのスペシャリストが口をそろえておっしゃっていることがあります。
正しい診断は問診と己れの診察で7割以上診断できる。と。体調不良を大人のように表現できないことが多いお子さんの病気に対し、正しい診断に近づくには親御さんからの情報はなおさら役立ちます。私の問診の長さにご協力ください。

いわゆる風邪

熱が出たら風邪、のどが痛がっても風邪、咳をしても風邪…。ときに診察後に「気管支炎でしょうね」と言うと「えっ風邪じゃないんですか」と返されます。確かに風邪と言って間違いはありませんが、胃のポリープと胃がんを「胃の病気」とひとまとめにしているのと同じであまりにも大雑把な病名です。
ヒョイヒョイ使えますのでお子さんの状態を軽く認識しがちですが、熱が髄膜炎の発熱のこともあります。のどの炎症が溶連菌によるものかもしれません、咳が肺炎や百日咳やはたまた結核の咳かもしれません。ということで私は「風邪ですね」は言いません。しかし「いわゆる風邪でしょうね」と言ってしまうことがあります。
軽い咳、鼻水、鼻づまり…病気を見つけてやろうと診察しても所見なし。いわゆる“風邪”…。

さて風邪の原因はほとんど感染症。しかもウイルス感染が90~95%であり、すなわち抗生物質は効きません。本物の風邪なら4~5日長くて一週間で自然に治ります。薬は症状を緩和させるだけです。しかも“鼻水止め”の成分はアレルギー性鼻炎の薬です。“治せない”ウイルス感染がほとんどの風邪ですから“早く治せない”わけですし、鼻かぜを早く治せる薬とCMしている風邪薬にはアレルギー性鼻炎の薬が配合されているだけです。

腹痛

腹痛は急性腸炎や便秘症から、重篤で緊急の対応が必要な病気(急性虫垂炎や腹膜炎、腸閉そく等)まで、さまざまな原因で起こります。
2歳以下の乳幼児は、はっきりとした腹痛を訴えることができず、ただ機嫌が悪く泣いている場合もあります。腹痛は病状の重症度と痛みの程度が一致しないことがありますので、嘔吐や下痢といった他の症状の確認が必要になります。

下痢

最初に…
下痢が流行っていると医者も「おなかの風邪だね」と言いますが、風邪は気道感染症と定義されていますので、お腹に気道はないわけですから「おなかの風邪」はありえない病名です。流行っているなら「流行性腸炎」と言うべきです。さらに皆さん、「おなかの風邪」と言われた場合と「軽い症状ですがノロかもね」と言われた場合とどちらに注意しますか? …ハイ、そういうことです。

さて、下痢しましたら便を観察しておいてください。水っぽいとかの柔らかさ、血液や粘液は混じっていないか、すっぱ系などの臭いはないか、白っぽいとか緑っぽいとかの色合いなどをチェック。ご持参していただいてもかまいませんが、携帯で写真を撮っていただくと大変助かります。この方法は急な湿疹の場合も情報になりますので、ビジュアルな症状が出た場合はパシャしておいてください。
下痢は腸での水分吸収の障害が主な原因です。よく下痢をするから水分を制限する人がいますが、病原体を早く体外に出そうとする生体の防御反応の一つが下痢ですから、逆に水分を摂って洗い流す、という考えで可能な限り十分な水分摂取を。脱水になります。ポカリでもなんでも良しです。但し、腸を過剰に動かさないために常温で。

嘔吐・吐き気

先にお話しましたが、吐いているお子さんは「おなかの風邪」ではありません。またお子さんの「気持ち悪い」を“吐き気”と認識してしまう場合があります。日本語のあやで“不快”も「気持ち悪い」と表現されてしまいます。「おなかの風邪で…熱と吐き気で」とお母さん。ゲボしたいの?ってお子さんに聞くと頭横振り。じゃ、どこか変なの?
で喉に指が…。所見があって検査すると結果は溶連菌陽性。「おなかの風邪」とのお母さんの診断は大きな誤診でお子さんは溶連菌の扁桃腺炎でした。ちゃんと問診しなくては正しい診断に近づけないのです。

吐いたあとも少しずつの水分がオッケーならほとんどは大丈夫。嘔吐が続き、火がついたように激しく泣く、血便等が見られるときは腸重積症のおそれがあります。腸が腸の中なかに入り込む病気で、12時間以上経過すると重篤な状態になる場合があります。
よく時間を基準に飲水指導をしていますが、大人の嘔吐の際に何時間後に水飲んでねと指導する医者はまずいません。つまりお子さんも同じで症状が何時間後に良くなるなんてことはわからないのですから、慎重にトライ&エラーです。最初は口を湿らせる程度で。ちょっとずつ一回量を増やして。常温から少し暖かめが良し。理由は冷たいものは消化管の動きを活発にさせてしまうからです。吐くときは逆の蠕動が起こっています。冷たいものはその逆の蠕動をも活発にさせますので、吐き気・嘔吐を増強させます。

発熱

初めに…
解熱剤(熱さまし)の使い方です。ほとんど38℃以上とか38.5℃以上で用いるようにと指示されますが、この数字を境に「用いる用いない」と決めた医学的根拠は全くありません。また、感染症の発熱時に解熱剤を用いると免疫が下がって病気の治りが悪くなるという理由で解熱剤を処方しない先生もいらっしゃるようです。事実かもしれませんがしかしこの先生、自身が高熱している時には熱さましを飲んでいるはずで、だって高熱でまともに診療できないはずだし、ということで解熱剤の使い方は何度であろうが「熱でつらい時」が現実的に正解。私は37.5℃でダメになりますから使います!
 発熱はいろいろな病気で起きますし、微熱だから大病ではないと判断してはいけません。少なくとも平熱ではないことが異常なんです。やはり問診と慎重な診察が必要です。翌日再診していただいて所見がとれることもあります。

とびひ

細菌が皮膚に感染することで発症し他の人にうつる病気です。
ジクジクて治りにくい、水ぶくれ(水疱)ができるといった皮膚炎で、短時間であちらこちら全身へ広がる様子が火事の火の粉が飛び火することに似ているということで「とびひ」と呼ばれています。とびひは、虫刺されや汗疹をひっ掻いたり、小さな怪我でできた皮膚の傷に細菌が感染する事で発症します。

手足口病

いわゆる“夏風邪”の一つです。ウイルス感染症です。水疱性皮膚疾患に分類されますが、口内はすぐに口内炎様になりますし、手足の病変は2~3mmの円形~楕円形の赤い発疹だけの場合もあります。生後6ヶ月くらいから4~5才頃の乳児に多い病気ですが大人もかかります。
せきや唾液などの飛沫感染のほか、便からもウィルスが排泄されて手洗いをちゃんとしないとその経路で口から体内に入ってきます。潜伏期間は3~5日くらいです。手足や口に特有の発疹がでます。手のひら、足の裏、口の中、膝やおしりなどに、周辺が赤くて真ん中が白い、米粒大の水疱ができます。痛みやかゆみはありませんが、足の水疱が少し痛がゆいこともあります。大人の手足口病の紅斑に強い圧痛が出る場合があります。
かならずしも高熱はでません。出ても37~38度くらいで、1~2日で大抵下がります。下痢や嘔吐を伴うこともあります。感染力が強いのは発疹が出ている時ですが、発疹が治っても10日ほどあるいはそれ以上に、特に便からウイルスが出ている場合がありますので、便に注意、そして手洗いの励行です。脳炎、髄膜炎などの合併症があり、頭痛、嘔吐、ぐったり、に注意ですが非常にまれです。

ヘルパンギーナ

これもいわゆる“夏風邪”です。ウイルス感染です。38~40℃と高めの発熱が多く、口の中(ノドチンコの横あたり)に小さな水ぶくれ、口内炎ができるのが特徴です。強い痛みが出ることがあり、痛みで食欲や、食べるスピードが落ちるといった状態になることがあります。つまり脱水に注意です。手足口病と異なり手や足には発疹は出ません。
髄膜炎、心膜炎などの合併症があり、頭痛、嘔吐、ぐったり、に注意ですが非常にまれです。感染力が強いのは発熱時ですが、手足口病と同じく、発疹が治っても10日ほどあるいはそれ以上に、特に便からウイルスが出ている場合がありますので、便に注意、そして手洗いの励行です。

水ぼうそう

水痘帯状疱疹ウィルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれかの方法で感染していきます。発疹(水疱)は体のいたるところに発疹が出ますが、発疹の数や程度には個人差があります。
初めは虫刺されに似た小さな発疹ですが、それが短時間で周囲に広がり始め、発疹自体が赤い水ぶくれのようになるのが特徴です。この水疱は1週間~10日程度で多くは黒っぽいかさぶたになり、徐々に剥がれて元の肌に戻ります。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎、ムンプス)

ウイルス感染です。耳下腺が腫れることが多いので流行性耳下腺炎という病名がつきます。しもぶくれ丸顔のおたふく面のようになるので“おたふく風邪”と呼ばれています。
実際は、唾液腺炎ですので3つの唾液腺のいずれにも炎症をおこすことがあります。片側だけのこともあります。予防接種後は腫れも軽度のこともあります。食事中のカミカミで痛みがでるというのは唾液腺炎の症状です。確実な診断は血液検査です。ムンプスウイルスに対する抗体(免疫)を調べます。
髄膜炎、感音性難聴などの合併症があります。難聴は流行性耳下腺炎が治ってから聴力障害が出ることがほとんどです。成人男性では睾丸炎からの不妊症にも注意が必要です。

はしか

空気感染、飛沫感染、接触感染、いずれかの経路で感染。感染力は強く、すれ違っただけでうつるともいわれています。近年、成人麻疹の増加が問題となっており、10~20代での発症が多く報告されています。ワクチンが開発される以前は、肺炎、脳炎、心筋炎などの合併症が重症化しやすく「命さだめ」の病気だったのです。
10~12日の潜伏期ののち発熱で発症します。発症期は乾いた咳、鼻水、目やに(結膜炎)症状が強く、38度以上の発熱が数日続きます。そのあと、いったん解熱傾向を示しますが、そのころに耳の後ろや首あたりから発疹が現われ全身に広がるとともに、39度以上の発熱が数日続きます。
発疹出現前後1~2日間に、口腔粘膜に白い粘膜疹が現われます。この粘膜疹は麻疹に特徴であるため、これを確認して麻疹と臨床診断されることがほとんどです。発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈着を残して回復に向かいます。

MEDICAL乳幼児健診”

子育てを応援

お子様の発育・発達の状態、身体的異常の有無などについて保護者様と一緒に考え、子育てを応援させていただきます。育児についてのご相談もお受けいたします。
身長・体重、運動発達、表情、言葉など、お子様のことで気になることがございましたら、月齢・年齢に関係無く、お気軽にご受診ください。

お子様の健康的な成長をお手伝い

お子様は大人と違い、成長や発達が著しく、健診の時にやや疑問の感じられたお子様も、1ヶ月後には見違えるような成長を遂げることがよくあります。
乳幼児健診は、診断をつけることだけが大きな目的ではなく、お父様・お母様など保護者の方と一緒に子育てをするつもりで、お子様が健康的に成長するよう、お手伝いすることが究極の目標です。当院では、お子様の健全な発育と育児支援を目的に「乳幼児健診」を行っております。
6~7か月健診、9~10か月健診、1歳6か月健診は、区から配布される健診票を持参して受けていただけます。

●6~7か月児健診

内容 計測、診察
対象時期 6~7か月
受診票配布 3~4か月児健診時に受診票が配布されます。

●9~10か月児健診

内容 計測、診察
対象時期 9~10か月
受診票配布 3~4か月児健診時に受診票が配布されます。

●1歳6か月児健診

内容 計測、診察
対象時期 1歳6か月~2歳未満
受診票配布 1歳6か月目の頃、個別に受診票が送付されます。
※○○市の「3~4か月児健診」「1歳6か月児歯科健診」「3歳児健診」は保健センターでお受けください。
※1歳6か月児健診は、○○以外の方は有料です。

健診日

曜日・時間を記載
※すべて予約制です。
※事前にお電話にてお問い合わせください
TEL:042-378-1570

ご持参いただくもの

  • 健康保険証
  • 乳児医療証
  • 母子手帳
  • 乳児健康診査受診票 など

MEDICALお子さんの予防接種”

定期接種

ヒブ

対象:生後2か月から開始。3~8週間隔で3回接種します。7ヶ月以上後に4回目を追加接種して完了です。5歳未満は公費負担(無料)です。
疾患の説明:乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。

肺炎球菌

対象:生後2ヶ月から開始。3~8週間隔で3回接種します。2か月以上後、標準的には1歳から1歳半に4回目を接種して完了です。5歳未満は公費(無料)です。
疾患の説明:乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。

4種混合

対象:生後3ヶ月から開始。3~8週間隔で3回接種します。6ヶ月以上後、標準的には1年から1年6ヶ月後に4回目を追加します。7歳6ヶ月までに完了するようにしましょう。
疾患の説明:4種とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを指します。ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。

BCG

対象:1歳までに接種します。ヒブ、肺炎球菌、4種混合の接種がひと段落する生後5ヶ月以降に接種することが多いです。
疾患の説明:結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。

麻疹・風疹(MR)

対象:1歳から2歳に初回接種をします。2期は小学校入学前の1年間に行います。
疾患の説明:麻疹は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。

水痘

対象:1歳から3歳までに2回接種をします。2回目は初回から3ヶ月以上、標準的には6ヶ月から1年あけます。
疾患の説明:みずぼうそうとも呼ばれるウィルス感染です。全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることもあります。帯状疱疹も同じウィルスが原因で発症します。

日本脳炎

対象:生後6ヶ月から7歳半まで接種可能です。標準的には3歳で2回(1~4週間隔)、その後に6ヶ月以上あけて4歳頃に1回接種します。9~12歳に第2期の接種を追加します。
疾患の説明:豚の血液中で増殖した日本脳炎ウイルスが蚊を媒介として人に感染する病気で急性脳炎を引き起こします。半数程度が後遺症を残すし治療法のない重篤な疾患です。日本では予防接種の徹底から発生はきわめて稀ですが、ウイルスを持っている豚が国内に存在しているのは事実です。

2種混合

対象:11歳以上13歳未満に1回接種します。
疾患の説明:4種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。

任意接種

ロタウィルス

対象:ロタリックス(1価)は生後24週までに2回、ロタテック(5価値)は生後32週までに3回、生ワクチンを飲みます。初回は14週までに始めて、4週以上あけます。
疾患の説明:ロタウィルスは乳児の腸炎を起こす代表的なウィルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。

B型肝炎

対象:生後2ヶ月から接種できます。初回から4週以上あけて2回目、さらに20~24週あけて3回目が標準的な方法です。
疾患の説明:少し前までB型肝炎は性交感染という立場でしたが、唾液感染を起こすB型肝炎ウイルスが広がりつつあり、保育施設内での感染が問題となっています。感染がつづくと将来的に慢性肝炎、肝硬変や肝ガンになることもあります。

おたふく風邪

対象:1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められています。
疾患の説明:ムンプスウィルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎など重い合併症もあります。