このたび、緑と自然豊かな稲城市に“いなぎ駅前クリニック”を開院することとなりました。
永年、「気軽な雰囲気でありながら丁寧な診察と説明をモットー」に、内科一般とくに消化器内科を中心に杏林大学病院や一般病院、クリニックで勤務・診療しておりました。
私はもともと「内視鏡で早期胃がんの発見がしたい」という思いで医学部進学を選び、最終的に内視鏡の専門医を名乗っていました。しかし内視鏡学の前に消化器病学があり、その前に内科学が存在します。内視鏡学志望の若い医者が、入局した医局から身にしみ込まされた「内科医としての姿勢」は、「例えば胃がもたれるという症状に対し、問診の徹底と丁寧な触診等で得られた診断の上に検査がある」でした。その教えは今も守っているつもりです。
また、幸いにも出身医局が内分泌・代謝も専門分野でしたので、今まで高血圧、糖尿病、脂質異常症などのメタボ3兄弟の面倒(診断と治療)や甲状腺疾患などの患者さんも多く診断・治療してまいりました。
大学病院では先に申し上げましたように消化器病全般、特に内視鏡での検査・治療を専門とし、食道・胃の早期がんへの内視鏡治療、胆道・膵臓疾患の内視鏡検査および治療と行ってまいりましたが、内視鏡を持つときの基本は「ゲッと言わせない内視鏡=つらくない内視鏡の提供」でした。そして2年ほど前まで週に1回ですが大学病院に赴き後輩医師への指導を行っていました。 大学病院勤務中に、高度な内視鏡治療は大病院でなくてもできるのでは?もっと身近な医師として患者さんに医療を提供できるのでは?と感じ、前々職のたちばな台病院に勤務いたしました。内視鏡、消化器病、内科一般の診療に加え、在宅訪問診療まで経験いたしました。ご自宅での患者さんの穏やかな生活におじゃますることは楽しいひと時であり、穏やかで豊かな日常を医療の面からサポートするのが医師の役目との思いが強くなった時期でありました。 さらに前職の志村クリニック(泌尿器科、皮膚科、内科)勤務の11年間では、一般外来で最も多い”咳“という症状への対応、さらに小児診療にも携わる経験をさせていただきました。お子さんの病気を知ることで大人の病気、例えば発疹性疾患や皮膚疾患などへの知識が増えたことは財産です。内視鏡がスタートの医者でしたが、一般診療の奥深さや楽しさを経験してまいりました。
私の歩みを紹介いたしました。内視鏡検査を含めた専門性の高い消化器内科の診療はもとより、メタボ3兄弟などの内科一般、お子さんからご年配の方まで幅広く皆様の健康へのお手伝いができるものと思っております。どんな事も気軽に相談できるかかりつけ医として、これまでの経験を活かし、豊かな日常を
可能な限り多くの地域の皆様にご提供したいと思っております。
また当院で診断、検査、治療等が困難と思われる場合は、母校の杏林大学病院
はじめご希望の医療機関に紹介いたします。まずはお気軽にご来院ください。
いなぎ駅前クリニック
院長 両角 克朗